サンパウロでの休日、リハーサル
10月4日。今日はリハーサルの予定でしたが、みんなの疲れも第一弾のピークに来ていたので、急遽OFFにすることに!
10月5日。午後、リハーサル。昨日お休みした分、みんなの気合いも充分。スタジオの中に入ったきり、なかなか休憩にも出てこないくらいです。
その間、ワタクシは近くのスーパーで野菜とパン・チーズなどを買ってきて、サンドウィッチ・スタンドを開設。
なにしろハムもチーズも野菜も全てウマイので、簡単に挟むだけなのになんというおいしさ!
ちなみに今日の宮沢の出で立ちは、昨日買ったという「ブラジル」パーカー。ベタベタです。こういう外国人、浅草にいっぱいいます(笑)。
→ 前回、2004年8月の南米ツアー(アルゼンチン、ブラジル)については、MIYAZAWA-SICKメンバー高野寛がこちらにインタビューが、また、葉加瀬太郎さんのラジオ番組『ANA WORLD AIR CURRENT』でのトークが番組サイトに紹介されています。
ロンドリーナから再びサンパウロへ
10月3日。午前、ロンドリーナを出発。お世話になったミチさんご夫婦とも笑顔でお別れ。「また必ずロンドリーナに戻ってきてね」と言われる。こうやって世界中いろんな国に故郷のような場所が増えていく。必ず戻ってきたい!
「後ろに遠く見えますは、ロンドリーナです。」
ロンドリーナの街を遠く一望できるドライブインで昼食。広大な景色に「ブラジルは広いなぁ」と誰しもがつぶやく。
8時間以上かけて、バスは再びサンパウロに到着。既に夜は更けていました。
あぁ、ほんとにブラジルは広い!
→ 10月2日のロンドリーナ公演の記事が、ブラジルの邦字紙『ニッケイ新聞』や、「PARANA」に掲載されています。
ツアー初日、ロンドリーナ公演!
10月2日。遂にツアー初日!
会場はロンドリーナの中心にある由緒ある劇場。ホテルから徒歩で3分ほどの場所にあるので、メンバーも徒歩で移動する。楽屋では適度な緊張感はありつつ、メンバーみんなのリラックスした表情がとても印象的でした。特に、ヘアスタイルを大胆チェンジして、とても日本人には見えない今福健司さん(percussion)や、いつも笑顔のマルコス・スザーノが楽屋のテンションをあげていきます。
ちなみに、前回のヨーロッパ・ツアーからバージョンアップしているもの…それは、炊飯器! 約1ヶ月にも及ぶ海外ツアーの為、自分の荷物を減らしてでもと意気込む満腹マネージャーが持ち込んだ、今回一番の必須アイテム! 早速、「ごはんですよ」とおかかのおにぎりを作って楽屋に置いたところ、誰よりも先に「ムイトボン!(おいしい!)」とスザーノがほめてくれました。も、もってきた甲斐があった(涙)。
順調にリハーサルも終わり、開場時間に。
続々とお客さんが集まってくる。ブラジルで二番目に日系人が多く住む街、ロンドリーナだけあって、日系人のお客さんがとても多い。ロンドリーナで毎年行われているお祭り(数万人が参加!)では、「島唄」をバックに踊る日系3世のグループがものすごい盛り上がりを見せているそうで、そのせいもあってか日系の若者達が客席前方を陣取っている。
予定より15分遅れでライブはスタート。
約半年ぶりのMIYAZAWA-SICK。ステージからのすごいオーラを感じる。お客さん達の反応は固唾を飲んで見る、という表現が一番近い。1曲終わるごとに起こる会場割れんばかりの歓声が、メンバーのテンションをどんどんあげていく。
今回の音声は、宮沢のポルトガル語によるライブ中のMCとロンドリーナに響いた「島唄」を少し。みんなの手拍子が聞こえますか?
一番前に座っているブラジル人の若い男の子は『AFROSICK』の曲を全部一緒に歌ってくれている。全力で歌いきる宮沢を後ろから強力にサポートするスザーノのまなざしも暖かい。見るもの全てがいとおしく感じる。
大歓声の中でライブは終わり、徒歩でホテルに戻ろうとするも、会場の外で待つ人、人、人の嵐! 宮沢は「ライブ最高だったよ!」ともみくちゃにされてました。
MIYAZAWA-SICKは恐ろしいほど進化している。この半年間、メンバーそれぞれ様々な場所で蓄えてきたものを、全員で「せーの」で出し合っているような感じなのか。初日でこのグルーヴ、キューバではいったいどうなっているのか? 本当に楽しみでしょうがない!
追伸
打ち上げもやっぱりシュラスコでした(笑)。体が牛になりました。
→ 『AFROSICK』は宮沢和史の セカンド・ソロ・アルバム。1997年12月~98年1月、ブラジルでレコーディングされました。宮沢がマルコス・スザーノやフェルナンド・モウラと出会ったのもこのレコーディング。1998年4月、宮沢のラジオ番組でこの3人が『AFROSICK』のレコーディングについて話しています。
ロンドリーナに到着、すぐにリハーサル
10月1日。前夜、サンパウロを出発したバスはロンドリーナに早朝到着。一休みした午後はリハーサル。ロンドリーナの中心部にあるホテルから車で郊外に30分ほど離れた住宅地の中にあるスタジオに到着。が、ここは元々レコーディングスタジオの為、最初に予定していたブースではとても全員分の楽器が入りきらないことが判明。楽器担当のスタッフも「こまったねー」と言いながら、他の部屋を見せてもらい、結局、防音設備もなにもない部屋にセッティングをすることになりました。それでもぎゅうぎゅうなのには変わりないけど……。
スタジオは中庭にプールのある、バリのコテージみたいな作り。ロンドリーナの土地自体が赤土らしく、屋根瓦も真っ赤で、道にはブーゲンビリアが咲き誇っていて、まるで沖縄のようです。スタジオの飼い猫は、待ち時間の間にギターをつま弾く宮沢のそばで気持ちよさそうに居眠り。
セッティングの合間には、ブラジル全土で放送されるテレビの生中継も入り、マルコス・スザーノとフェルナンド・モウラも参加して、即興で「島唄」が演奏されました。 でも、途中で番組がエンディングを迎えて曲が途中で切れてしまうハプニングも!
今回の音声は、このテレビ中継のインタビューです。アナウンサーの質問にスザーノとモウラが答えています。そして「島唄」を弾きだした途端に番組が……。
さて、セッティングも終わり、リハーサルが始まると、MIYAZAWA-SICKの音がガシガシ聞こえてきます。近所のスーパーに買い出しに行くも、そこまで音が聞こえてくる。でも近所の人が苦情を言ってくるでもなく、むしろ見物人がどんどん増えてきています。日本だったらあり得ないなぁ。やはりブラジルは音楽の国であることを実感。
お昼ご飯を用意してくれたのは、今回主催でもある日系3世グループのリーダーでもあるミチさん。あったかい肝っ玉母さんで笑顔がとても素敵。新鮮なサラダや炒め物に加えて、海苔巻きやおいなりさんまで! 宮沢も「ありがたいねぇ! う、うまい!」と食べていました。
リハーサルはみっちり充実。その後に食べたシュラスコ(またしても!)も当然盛り上がったのでした。
写真は、ロンドリーナ公演を告知している地元新聞を笑顔で持つミチさん
→ ブラジルとは長いつきあいの宮沢和史も、サンパウロ州の隣のパラナ州第二の都市ロンドリーナでコンサートを開くのは初めてのこと。今年8月にプロモーションに訪れた際の写真、記事はこちらで紹介しています。
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