サンパウロでリハーサル
9月30日(金)。サンパウロの宿泊先ホテルのオーナーは日本人女性で、そのおかげか朝食には納豆・生卵・みそ汁・たくあんなど、日本食が食べられる。喜び勇んで朝食会場に降りると、既にGENTAさんは納豆3つめに突入していた。ま、負けた。
13時に集合して、リハーサルスタジオへ。ホテルから車で30分程離れた場所にあるスタジオは、2004年の南米ツアー、サンパウロ公演のリハーサルにも使ったスタジオらしく、メンバーは「懐かしい!」と喜んでいました。スタジオ自体は楽器を入れたらぎゅうぎゅうになってしまう狭さなので、私は外で待つことに。でも、完全防音ではないようで、外にいても音が漏れ聞こえてきます。「このメンバーで音を出すことの喜び」が溢れてくるようなセッションを中庭で聞く。こっちまで喜びが伝わってくる。
21時までみっちりとリハーサルを終えて、スタジオの隣のレストランで食事を済ませ、そのまま大型バスに乗り込み、一路ロンドリーナへ8時間の旅。バス自体は日本では見たこと無いくらいの大きさで、一人一人の座席や足下も広くて、とても快適だった。
でも高速道路ではなく、舗装の悪い道をがったんごっとん揺られるのは結構重労働……とかいって私は爆睡でしたが。ブラジルは本当に広い! 10月2日にはロンドリーナでいよいよ今回のツアーの初日公演です。
リハーサルの合間に近所のパン屋で買ったおかずパンをほおばる宮沢和史。ブラジルは一口サイズのパン(ウィンナーやらチーズやらが挟まってる)がとても充実しています。
→ MIYAZAWA-SICKメンバー、高野寛(guitar)の中南米ツアー日記がこちらで始まっています。
サンパウロに到着!
29日(木)朝、長い長いフライトを終え、私たち中南米ツアー一行は無事サンパウロ空港に到着しました。
ブラジルはご存じの通り日本の真裏なので、季節は春。まだ少し肌寒さが残っている感じでした。私がブラジルに来るのは4年ぶり。まだマネージャーになりたてだった2001年に、NHK「遥かなる音楽の道・海を渡ったサウダーデ」のロケで訪れて以来です。久々に飲むブラジルのコーヒーにめちゃウマのオレンジジュース、そしてポンテケージョ(チーズパン)を空港で飲食して、ブラジルに来たことを実感したのでした。
空港から市内までは車で40分くらい。建物が林立するサンパウロの景色を眺めながらの移動でした。この移動の車中で、さっそく今回のPodcastingを収録。車のエンジン音が少し大きく、聞きづらいところもあるかと思いますが、ぜひお聴きください!
ホテルに到着、チェックインを済ませ、記者会見のため、サンパウロの日本人街・リベルダージへと出発。
記者会見の前に腹ごしらえだ!ということで、リベルダージにある、サンパウロ唯一のラーメン専門店「あすか」へ行きました。お昼時だということもあってか、満席大繁盛。メニューは醤油・味噌・塩・とんこつなどで、日本と全く変わらないラインナップに早速感動。ワタクシはとんこつ味噌を、宮沢は味噌ラーメンを注文しました。炒め野菜がふんだんに入っていて、うまかったっす!
この日は「あすか」のご主人が日本で修行した時の親方が、開店5周年のお祝いのため地球の裏側まで駆けつけていました。おいしい味が継承されているのかどうか、ご主人を厳しくも暖かいまなざしで見つめている姿に、ちょっと感動!でした。
幸せな昼食の後、リベルダージにあるブラジル日本文化協会で記者会見。ニッケイ新聞(日経にあらず)やサンパウロ新聞といった現地のメディアはもちろん、朝日新聞や時事通信のサンパウロ支局も取材に来てくれました。その記者会見の模様が早くもニッケイ新聞に記事として掲載されています。
記者会見終了後、ホテルへと戻りました。ここで、リオ・デ・ジャネイロからマルコス・スザーノ(パーカッション)とフェルナンド・モウラ(キーボード)が、そしてブエノスアイレスからクラウディア大城(コーラス)が合流。4月の武道館でのライブ以来、久しぶりにMIYAZAWA-SICKバンドが揃いました。それだけで感動。
今日の夕食は、ツアーの景気づけにと、メンバー・スタッフ全員でシュラスコ屋で食べました。シュラスコとは鉄串に肉と野菜を刺し、粗塩を振りかけ、炭火で焼いて食べるブラジル料理。どんどん迫りくる肉!肉!肉!にさすがの私も心と体が追いつかず、思う存分食べられませんでした。でもすごくうまかったです。
明日はリハーサル。全員揃って音を出すのも久しぶりです。不安もあるけど、このメンバーでの音が聞けることがなによりも幸せ。リハーサルのレポートも楽しみに待っていてください!
→ アルゼンチンから合流したMIYAZAWA-SICKメンバーのクラウディア大城は沖縄出身の両親を持つ日系2世。ブラジル・サンパウロやロンドリーナにも多くの日系人が暮らしています。今年8月、今回のツアーのプロモーションにサンパウロを訪れた宮沢和史についての記事はこちら。移民への強い関心を持つ宮沢和史は、“遠く離れた場所から沖縄を想う”「沖縄に降る雪」という歌を、2001年にブラジルでレコーディングしています。この曲はiTunes Music Storeのこちらで購入することができます。
ブラジルへの移民をテーマにしたNHKドラマ『ハルとナツ』が10月2日(日)からオンエアされます。
中南米への旅立ち
撮影=中川正子(OWL)
9月28日夜、宮沢和史 MIYAZAWA-SICKは、中南米ツアー最初の訪問国ブラジルに向け
て成田空港から旅立ちました。
今回のPodcastingは、成田空港で宮沢自身が録音したものです。MIYAZAWA-SICKメンバー、高野寛(guitar)、ルイス・バジェ(trumpet)も出演しています。
→ ルイス・バジェはキューバで有名な音楽一家の出。今回のツアーファイナル、ハバナ2 daysは凱旋公演になります。こちらは宮沢が今年8月、キューバ公演のプロモーションと会場の下見に訪れた際のハバナ写真。
東京でリハーサル
いよいよ明日、最初の訪問国ブラジルへ出発です。
9月21日、東京都内のスタジオでMIYAZAWA-SICKのリハーサルが行なわれました。とはいえ、ここに集まったのは宮沢和史、ゲンタ(drums)、tatsu(bass)、高野寛(guitar)、今福健司(percussion)の5人。
多国籍バンドのMIYAZAWA-SICKは、現在マルコス・スザーノ(percussion)とフェルナンド・モウラ(keyboard)はブラジルにいて、クラウディア大城(chorus)はアルゼンチンにいます(9月16日にはブエノスアイレスの母校で「島唄」を歌ったそうです)。MIYAZAWA-SICK全員が揃ってのリハーサルはブラジル・サンパウロでになります。
写真は昨年8月のアルゼンチン・ブラジルツアーの際の
サンパウロでのリハーサル風景。(撮影=仁礼博)
→ 2003年のヨーロッパツアーはやはり現地(ポルトガル・リスボン)で全メンバーが揃って初めてのリハーサルを行なってます。その映像はDVD『二十一世紀の音霊』に収録。2005年初頭のヨーロッパ・ツアーは東京に全メンバーが集結し、リハーサルを行ない、全員でヨーロッパに出発しています。そのリハーサルの模様は高野寛がこちらのツアー日記で記しています。
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