中南米への旅立ち
撮影=中川正子(OWL)
9月28日夜、宮沢和史 MIYAZAWA-SICKは、中南米ツアー最初の訪問国ブラジルに向け
て成田空港から旅立ちました。
今回のPodcastingは、成田空港で宮沢自身が録音したものです。MIYAZAWA-SICKメンバー、高野寛(guitar)、ルイス・バジェ(trumpet)も出演しています。
→ ルイス・バジェはキューバで有名な音楽一家の出。今回のツアーファイナル、ハバナ2 daysは凱旋公演になります。こちらは宮沢が今年8月、キューバ公演のプロモーションと会場の下見に訪れた際のハバナ写真。
東京でリハーサル
いよいよ明日、最初の訪問国ブラジルへ出発です。
9月21日、東京都内のスタジオでMIYAZAWA-SICKのリハーサルが行なわれました。とはいえ、ここに集まったのは宮沢和史、ゲンタ(drums)、tatsu(bass)、高野寛(guitar)、今福健司(percussion)の5人。
多国籍バンドのMIYAZAWA-SICKは、現在マルコス・スザーノ(percussion)とフェルナンド・モウラ(keyboard)はブラジルにいて、クラウディア大城(chorus)はアルゼンチンにいます(9月16日にはブエノスアイレスの母校で「島唄」を歌ったそうです)。MIYAZAWA-SICK全員が揃ってのリハーサルはブラジル・サンパウロでになります。
写真は昨年8月のアルゼンチン・ブラジルツアーの際の
サンパウロでのリハーサル風景。(撮影=仁礼博)
→ 2003年のヨーロッパツアーはやはり現地(ポルトガル・リスボン)で全メンバーが揃って初めてのリハーサルを行なってます。その映像はDVD『二十一世紀の音霊』に収録。2005年初頭のヨーロッパ・ツアーは東京に全メンバーが集結し、リハーサルを行ない、全員でヨーロッパに出発しています。そのリハーサルの模様は高野寛がこちらのツアー日記で記しています。
サハリンでのライブ
現在、当blogは来週の中南米ツアー出発までの助走期間です。
前回のエントリーに続き、9月に行ったロシア・サハリンでのこと。
稚内からサハリンに着いた翌日9月10日はユジノサハリンスク市内で記者会見やラジ オへの出演。そして、9月11日、快晴の空の下、ユジノサハリンスク市内の広場でTHE BOOMのライブが行なわれました。
今日のPodcastingは、このライブでの宮沢のMCです。「コシカ」を歌う前に、宮沢がロシア語でこの曲との出会いを話しています。
→ サハリンでのライブで「島唄」と並んで歓声を受けたのは「コシカ」。この曲は先のヨーロッパ・ツアーで出会ったロシアのロックシンガー、ディアナ・アルベニナの曲で、宮沢和史は日本語でカバーし、今年4月にシングル『コシカ/ひとつしかない地球』としてリリースしています。ロシアではディアナが「島唄」をロシア語でカバー、ヒットしています。宮沢和史もベストアルバムをロシアで5月にリリースしています。『コシカ/ひとつしかない地球』はiTunes Music Storeのこちらで購入することができます。
サハリン・コルサコフ港で
中南米ツアーに出発するまであと数日ありますので、9月11日にロシアのサハリンであったTHE BOOMのライブについても簡単に報告します。THE BOOMは今年、6月から“Field of Songs”という野外中心のツアー(「野外中心」といいつつ、ホールでのライブはツアーファイナルの稚内のみ)を行なっていました。その最後が9月の札幌→サハリン(ロシア)→稚内というコースでした。
THE BOOMのサハリン公演は初めて。宮沢和史としては今年3回目のロシアでのライブです。とはいえ、2月にライブを行なったモスクワとサハリンは距離にして9000キロ、離れています。また、稚内港から宗谷海峡を船で渡ってサハリンのコルサコフ港へというルートも、異国でのライブを前にコーフンの旅になりました。
今日のPodcastingは、9月9日、サハリン・コルサコフ港で宮沢が自分で録ったものです。実はこれが、今度の中南米ツアー用に試した最初のPodcasting。10月にはこうやって宮沢自身がツアー先から声をお送りします。
→ このサハリンでのライブが実現したのは、ユジノサハリンスクと姉妹都市の日本最北端の町、稚内の推薦があったからです。THE BOOMは2001年に稚内で市内の小中学生400人を招待してコンサートを行ないました。その経緯はこちらで。その後もTHE BOOMは稚内と交流を続け、2004年にリリースしたアルバム『百景』には、稚内の思い出を歌った「白いハマナス」という歌が収録されています。
宮沢和史、まもなくブラジルに出発します
10月2日からスタートする中南米5カ国7公演のツアーのため、宮沢和史はまもなくブラジルに旅立ちます。
今年1月~2月のヨーロッパ・ツアーも英語圏が最後のイギリスだけ(フランス、ブルガリア、ポーランド、ロシア、イギリスの5カ国)でしたが、今度の中南米ツアーに英語圏の国はひとつもありません。
ブラジルはポルトガル語、ほかのホンジュラス、ニカラグア、メキシコ、キューバはすべてスペイン語です。ブラジル以外は宮沢もすべて初めてコンサートを開く国々。言葉も、文化も日本とまったく違うところで、宮沢の音楽がどのようにその国の人々に伝わるのか、はたして伝わらないのか、私、マネージャーも出発を前にワクワクドキドキしています。
今年1月~2月のヨーロッパ・ツアーblogに続き、今回も、同行する私が、写真とともにレポートしていきます。ヨーロッパ・ツアーではみなさんからのトラックバックにとても勇気づけられましたので、今度もよろしくお願いします。
さらに、この中南米ツアーblogでは新しい試みがあります。それがPodcasting。宮沢和史自身が旅の日々の中で自分の声でレポートや、メッセージを録音し、それをこのblog内にアップしていきます。つまり、日々、中南米の国々から届いた宮沢の声をこのblogで聞くことができます(ときにはどこかの空港のざわめきや、知らない街の物売りの声も、その後ろに聞こえるかもしれません)。9月第2週にTHE BOOMでロシア・サハリンのコンサートに行った際に、宮沢もPodcastingを試していました。それもいつか聞いていただける機会があるかもしれませんが、今回、旅立ちの前に紹介するPodcastingは、9月6日、Apple Store Ginzaで行なわれた宮沢のインストアライブでのMCです。
→ このインストアライブで宮沢和史が歌ったのは、「僕にできるすべて」「TAKE IT EASY」「沖縄に降る雪」「白百合の花が咲く頃」「島唄」「遠い町で」の全6曲。Podcastingの最後、ギターのイントロのあとに歌われるのは、アルバム『Sixteenth Moon』(1997年)に収録の「遠い町で」。iTunes Music Storeのこちらで購入することができます。
2005年09月21日00時00分
固定リンク
| コメント (24)
| トラックバック (2)
Powered by Movable Type 3.151-ja