ストーリー / EURO ASIA〜MIYAZAWA-SICK EUROPE TOUR

ご購入はこちらから!

国境を超える音楽

「音楽は国境を越える」と、人は言います。しかし、実際に日本から国境を越え、世界に広がった歌は数えるほどしかありません。2002年、アルゼンチンで大ヒットし、今や南米大陸でもっともポピュラーな日本の歌、「島唄」 を作った宮沢和史でさえ、1996年のTHE BOOMヨーロッパ・ツアーの後に、こんな感想を漏らしています。「あらためて日本の、世界からの遠さというか、孤立感というものを感じたね。もしヨーロッパの国で生まれてたら、自分の国でのコンサートも隣の国でのコンサートもそう変わらないだろうから」。

国境を越え、あらゆる境遇の人の心に響く歌。宮沢和史はその理想を求め、THE BOOMで日本各地の野原や丘、海岸、河原などロックコンサートが開かれたことのないような場所でツアーを続け、ソロでは海外でのレコーディング&リリース、ライブにトライして来ました。2002年にはスペイン、2003年にはポルトガル、ポーランド、ドイツ。2004年にはアルゼンチン、ブラジル……。

そして宮沢和史、ヨーロッパへ

そして2005年1月から2月にかけて行なわれたフランス、ブルガリア、ポーランド、ロシア、イギリス、日本の6カ国をまわるツアーのドキュメントがこの『EURO ASIA〜MIYAZAWA-SICK EUROPE TOUR '05〜』です。言葉も文化も異なるヨーロッパ各国でのコンサート。さらにこのツアーにはもうひとつのテーマがありました。各国のミュージシャンとステージで共演し、スタジオでひとつの歌「ひとつしかない地球」をそれぞれの言葉で一緒にレコーディングしていくこと。

バルカン半島最大のホールに集まったブルガリアの観客の熱狂、「島唄」が大合唱となったポーランド、ロシアでの地響きのような歓声……。国境を越える音楽は、確かにあります。

厳寒のヨーロッパを舞台に、宮沢和史と音楽を愛する人たちとの数々の出会い、音楽が起こした奇跡のような瞬間の数々を、このツアー・ドキュメントは収録しています。