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CC Lemon ホール ライブレポート 2009.2.20

 圧巻のステージだった。やはり、GANGA ZUMBAは、7月のブラジル・ツアーと、9月の「10,000 SAMBA!」を経て、バンドとして更に強靭なグルーブとスピリットを手にした。そう実感させられたライブだった。
 師も走ると書いて、師走。そんな慌ただしい年の瀬を、GANGA ZUMBAも2007年夏以来となるライブ・ツアーで、全国9都市を駆け回った。しかも、2008年の年の瀬は、彼らにとって日本人ブラジル移民100周年の締め括りとなる大きな意味合いをもった12月、そして全国ツアーだったのだ。2008年にブラジルでライブを行うというMIYAの願いは、前身のMIYAZAWA-SICKから、メンバーが共有する目標となっていた。
 大阪に続いてGANGA ZUMBAとしては初めてのホールコンサート。MIYAのミュージシャン・キャリアとしても、初のホールコンサートがC.C.Lemonにリニューアルする前の渋谷公会堂だったので、ホームと言ってもいい思い入れのある会場での久々のステージだ。
 暗転するステージに、ユニゾンで合唱するSEが流れ、メンバーが登場。そのまま「HABATAKE!」へ。GANGA ZUMBAという乗合船の出港を記念した汽笛の歌だ。この曲をトップにもってきたメンバーの所思を汲み取る。汽笛のようなMIYAのサンバ・ホイッスルから、歓喜の歌「シェゴウ・アレグリア!」へと繋がる。この曲もまた、1月にリオデジャネイロでレコーディングされた、2008年の幕開けの歌。哀しい出来事が多い世相だが、GANGA ZUMBAサポーターズのもとにも幸せが降りてきていることを願う。
 7月のブラジル・ツアーにもゲスト参加してくれたMIYAの盟友、ペドロ・ルイスが作詞し、スザーノがサウンド・プロデュースした曲「BRASILEIRO EM TOQUIO」、以前からGANGA ZUMBAでトライしたかったと語っていた、ヴィニシウス・ヂ・モライスとバーデン・パウエルらの手によるブラジルの名曲「Berimbau」、リオのファベーラを中心とした潮流、バイリ・ファンキに呼応した「MARIA BONITA」、以前にも増してMIYAのクラウディアの呼吸がぴったりと合った「嫉妬深い風」、ライブによってまた新しい息吹を得た「宇宙の塵になって」と、ステージは進む。
 MIYAが静かにステージ袖にはけ、クラウディアがセンター位置へ。「こんばんは、紅白出場バンドのGANGA ZUMBAです!」という高野さんのMCに会場が沸く。続けて語られた「僕らは2008年にブラジルでライブ・ツアーを行うこと、そして日本でもブラジルのミュージシャンと一緒にライブをやることを夢に描いて活動してきました。紅白への出場も決まった今、次の曲の歌詞にあるように、自分たちの夢さえも飛び越えてしまったような、そんな気分です」という言葉に、1年間を振り返る。以前にMIYAが語っていた「夢はみんなで語り合うもの」というフレーズが頭に浮かんだ。
 「EDEN」、そして、ルイスさんと玲子さんが華やかにリードをとって会場を盛り上げた「ZOOM IN SKY」の拍手も止まぬ中、MIYAとクラウディアが再登場。「夢に向かって進んでいくその道程の中にこそ楽園があるのではないでしょうか」というMCの後で歌われた「楽園」、スタイリッシュにリ・アレンジされた「The One」にはじまり、その後は「Survivor」 「SAMBA CAOS」 「Bridge」 「Mambolero」 「WODERFUL WORLD」と、ステージ上も客席も息つく暇もないほどのラッシュ! 「WODERFUL WORLD」では、飛び入りゲストで、パーカッションの伊藤直樹さん、服部正美さん、サックスの倉富義隆さん、加塩人嗣さんが加わり、盛り上がりは一気にピークへ。久し振りにC.C.Lemonホールで縦揺れを感じた。
 アンコールは、日伯移民100周年に捧げられた「足跡のない道」から始まった。今後も唄い続けていく歌ではあるが、2008年の最後を飾る全国ツアーの最終公演での演奏は万感胸に迫るものがあったと思う。7分弱にぎゅっと凝縮されたメンバーそれぞれの数年来の思い。忘れられない熱演だった。
 「ハリクヤマク」から「DISCOTIQUE」という、決まり手ともいえる2曲で燃焼し、これでツアーも大団円を迎えたな……と思いきや、MIYAから「もう1曲やってもいいですか?」という一言が。直樹さんらを再びステージに迎えて、「WODERFUL WORLD」を再演! そして更に追加で「DISCOTIQUE」も再演!! それでもなお、このままやり続けたい、ステージの幕を下ろしたくない、そんな様子だった。
 43歳を目前にして、なお最長不倒距離を更新し続ける男、MIYA。そして、そんな男とがっぷり四つに組んで世界でも類まれなグルーブを生み出すGANGA ZUMBAのメンバー。 彼らはいったん、それぞれの家路についたが、きっと「GANGA ZUMBA」のネーム・タグが付いたスーツケースは玄関に置いたままだろう。また、いつでも旅を始められるように。


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